

Axxon Nextの開発者が新技術を開発し、既存のものを調整し改善しました。
Axxon Next 4.0は、大規模で地理的に分散した拠点を守ることができる、
統合されたエンタープライズクラスのセキュリティシステムです。
Axxon Next 4.0 の新しい機能

顔認識
顔認識および録画映像で検出した顔の検索
AxxonNextは、カメラ視野内およびビデオ映像での顔の自動検出や、ネットワークカメラで撮影された映像での似た顔の検索および顔を取り込む検索アルゴリズムを備えています。顔検索を行うためには、ユーザーが何らかの写真をインポートしたり、ビデオ映像にて顔を選択する必要があり、それにより、該当する顔が含まれたビデオエピソードが表示されます。

ナンバープレート認識
Axxon Nextには、番号やナンバープレート認識のためのアルゴリズムが組まれています。ナンバープレートの番号がデータベースとして保存され、複数のカメラで録画された映像と関連付けられます。このアルゴリズムは、できるだけ多くの潜在的なマッチングを識別するために、高度でヒューリスティックな方法(似た文字や数字の置き換えなど)が必要となります。

ホットキー
ホットキーと特殊キーボードにより、システムをより速く、より便利に利用できるようになり、オペレーターの反応時間も改善されます。
ユーザーは、システムにおいて一定の動作を促すキーボードキーやジョイスティックボタンを組み合わせるなど、ホットキーの設定を行うことができます。AxxonNextのベースシステムは、標準的なパソコンのキーボード、そしてシステムに接続された特殊セキュリティキーボードの両方で制御することができます。
ホットキーは、急激に変化する状況への反応に必要な時間を縮め、頻繁に使用するコマンドへより速くアクセスできるようにしてくれます。


フェイルオーバー技術
メインサーバーに障害が発生した場合に、ホットスタンバイとして機能する他のサーバーをシステム設定の際に選択することができます。バックアップサーバーは、一時的に利用できない、または故障してしまったハードウェアにより処理されていた機能を自動的に引き継ぎ実行します。
特別なハイパーバイザサービスでは、ドメイン内のすべてのサーバーの状態を監視することができます。


録画映像のレプリケーション
録画された映像は、その映像が保存されているサーバーから自動的に複製することができます。映像や音声、メタデータは、一つまたはいくつかのビデオアーカイブから、別のユーザーが指定したアーカイブへ常にコピーされます。また、長期的なビデオストレージのためのフェイルセーフオプションも提供しています。

ネットワークストレージへの録画
AxxonNext4.0では、映像がネットワークディスクへ録画されることにより、ビデオアーカイブの信頼性が高まりました。ビデオストレージは、ローカルサーバーディスク、またはネットワークディスク上にホストすることができます。ネットワークストレージを使用するには、アーカイブを作成する際に、関連するネットワークパスを指定するか、オペレーティングシステムで表示されるネットワークディスクを選択します。

アーカイブエクスポート

録画映像のエクスポート機能が、AxxonNext4.0で大幅に拡張されました。新しい機能は、次のとおりです。
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インスタントエクスポート-画像やビデオクリップは、現在のアーカイブモードに加え、ライブビデオモードからもクリック一つでエクスポートすることができます。
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.avi または .exe形式の映像のエクスポート-エクスポートされたビデオは、追加のプレーヤーやコーデックをインストールすることなく、任意のコンピューターで確認することができます。
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PDF画像のエクスポート-PDF画像のエクスポート用テンプレートをカスタマイズすることができます。
設定可能な最大エクスポートビデオサイズ…エクスポートされるデータの容量が制限を超えた場合、そのビ デオは複数のファイルに分割されます。
エクスポートされたビデオのフレームドロップ
プライバシーマスキング…エクスポートする前に、最終的な映像や画像へマスキングするためにフレームの 一部を表示させることができます。
ビデオフラグメントのエクスポート(画像処理された魚眼映像を含む)
ビデオに関するユーザーのコメントのエクスポート
選択フレームエリアのエクスポート

マルチドメインモニタリング
マルチドメインモニタリングでは、クライアントワークステーションから、同じシステムの一部ではない別の複数の監視ドメインサーバーへ接続するオペレーターやシステム管理者に権限を与えます。これらのサーバーに関連したすべての設定およびカメラは、ワークステーションユーザーのための単一で便利なビューに統合されます。
これらのシステムを組み合わせられない、または、組み合わせたくないという場合であっても、オペレーターは同時に複数の独立している監視システムにアクセスすることができます。構成が類似していても、システムが独立して動作するようになっており、特に施設数が多く地理的に分散した場所においてとても便利です。このような機能により、オペレ―ターはすべてのシステム機能を利用することができ、また、必要に応じて、各サーバーに接続することなくワークステーションからの遠隔監視システムを構成することができます。


タグ & トラックプロ
複数の移動するオブジェクトを追跡し続ける
タグ&トラックプロは、周辺で移動するオブジェクトを複数のカメラにわたり追跡し続けることで、動きのあるオブジェクトの詳細画像を取得すると同時に、その現場全体がわかる『全体像』を取得することができます。発生したイベントについて調べる際に必要となる詳細な画像と全体の画像のセットは、後で使用する時のために保存することができます。
この機能を使用するためには、少なくとも2台のカメラが必要となります。1台が、パノラマカメラ、もう1台がPTZカメラです。パノラマカメラは、フレーム内で移動するオブジェクトを検出し、その座標を算出するトラッカーで構成されます。パノラマカメラには、PTZユニットとつなぐことができるものもあります。視野内のオブジェクトの座標は、オブジェクトの追跡に使用するPTZカメラに必要なパン、チルト、ズームの値に変換されます。これは、オブジェクトが視野内からいなくなるか、ユーザーが他のオブジェクトを選択するまで続きます。

タグ&トラックプロは、3つのモードでご利用いただけます。
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手動モードでは、パノラマカメラの視野内にいるオブジェクトをマウスでクリックし選択します。
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自動モードでは、PTZカメラが事前に設定された時間のあいだ、フレーム内のそれぞれのオブジェクトを追跡し、自動でオブジェクトを切り替えます。
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ユーザー優先の自動モードでは、ユーザーがマウスでオブジェクトをクリックし手動モードを作動させるまでは自動モードと同様に機能します。自動モードは、オブジェクトが選択解除されるか、またはオブジェクトが視野からいなくなった時に、再び有効になります。
タグ&トラックライト-オブジェクトの軌道を予測し、リアルタイムで簡単に監視
タグ&トラックライトでは、あるカメラの視野からオブジェクトが消えた後、次に他のカメラの前に現れることを予測し、監視し続けることができます。この機能を作動させるためには、すべてのカメラがサイトマップにリンクされている必要があります。
まず、カメラや各視野の位置が地図上に表示されている状態で、オペレーターは、追跡するオブジェクトを選択します。オブジェクトがあるカメラの視野から消えたとき、AxxonNextはその軌道を計算し、そのオブジェクトが現れる地域に設置されたカメラを指定します。『潜在的な目的地』に設置されたカメラは、現在のレイアウトにおいて強調され表示されます。
注意: タグ&トラックプロの技術は、AxxonNext4.0バージョンからご利用いただけます。

メタデータ
メタデータは、サーバー側でのビデオ圧縮は必要なく、ボードカメラ自体で生成されます。ビデオサーバーのCPU負荷が大幅に低減され、サーバーが多くのビデオストリーム処理を行うことができます。
メタデータは、AxxonNextの状況解析ツールを使用する際に用いられ、仮想ラインを横切ったときや選択したエリア内で何らかの動きが発生したときなどに活用されます。
また、カメラ自体のサーバーにおいて、映像データの解凍が必要ありません。このメタデータを使用することで録画映像でのフォレンジックサーチなど、AxxonNextが提供する優れた様々なツールの可能性を最大限に活用することができます。
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モーメントクエスト-高速かつ正確な分析を行うため記録する瞬間にメタデータを生成。
基準別でイベントを検索:エリア内での動き、ラインクロッシング、大きさ、色、方向、移動速度など。対象映像のサムネイルが秒単位で表示されます。
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タイムコンプレッサー-オブジェクトの元々の動きの速度は維持しつつ、一つの画面上で移動するオブジェクトの映像が圧縮されたビデオクリップを取得することができます。詳細に確認したいオブジェクトをクリックすると、関連するソースビデオにジャンプします。
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オートズーム-自動デジタルズームで、移動するオブジェクトを監視します。動くオブジェクトを含むフレームの一部をより見やすくするために拡大され、ムービーカメラのようにフレーム内にオブジェクトが収まるよう調整されます。
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タグ&トラックプロ-ロックオンして移動するオブジェクトを追跡すると同時に、その周辺で動いている物体の詳細映像を取得しながら、その現場で発生している様子の「全体像」を取得します。


エッジストレージのサポート
AxxonNextはカメラに接続されたディスクストレージと互換性があります。オペレーターは、ワークステーションでカメラ映像を見ることができます。エッジ(オンカメラ)ストレージは、カメラがシステム構成に追加された場合、AxxonNextによって自動的に検出されます。カメラストレージの映像にアクセスするためには、アーカイブモードでカメラメニューのストレージデバイスを選択します。現在のバージョンにおいては、映像の視聴だけ可能になっておりますが、まもなくエッジ(オンカメラ)ストレージからAxxonNextアーカイブに映像を移せるサービスが追加される予定です。


カメラの一括設定
多くのカメラを設定するとなると、特に大規模な場所において作業に時間がかかる場合があります。AxxonNextでは、何台ものカメラを同時に変更したい場合、一つのグループとして一括設定することができます。
同じモデルのカメラの変更は、クリック一つで適用することができます。一台のカメラの設定を行い、必要に応じて、リストの中から設定を変更したい同じモデルの別のカメラを選択し、『適用』をクリックするだけ。自動で選択されたすべてのカメラにおいて、変更内容が保存されます。


UDPビデオストリーミング
4.0 バージョンのAxxonNextは、帯域幅の消費量を削減し、セキュリティシステムをより効率良く運用するための全てのツールを提供しています。ライブ映像は、サーバーからUDP経由でリモートコンピューターにストリーミングすることができます。

LDAP認証
LDAP認証機能により、大規模な企業において、システム管理者のユーザー管理作業の重複を除外することができるようになり作業効率が上がります。オペレーターは標準AxxonNextユーザーや権限システムを使用するか、ドメインのアカウント情報を入力し、監視システムにログインすることができます。
システム管理者は、ユーザーの選択に応じて、AxxonNextとLDAPディレクトリをつなぐことができます。このように、AxxonNextを利用して、企業のディレクトリグループとVMSアクセス権限を連動させることができます。




ビデオウォール2.0
ビデオウォール2.0の技術で、オペレーターはシステム内に構成されたレイアウトを選択し、映像監視サーバーに接続されたクライアントコンピューターのモニターに送信することができます。ビデオウォール2.0は、マルチレベルの映像監視を必要とする大規模な監視ハブで地理的にとても複雑な現場を管理する際に非常に便利です。オペレーターにレイアウトを送信すると、レイアウトに表示されたカメラのうちの1台で検知されたイベントに注意を引かせることもできます。ビデオウォールにレイアウトを送信することによって、すべてのオペレーターにイベントを表示することができるようになります。
また、ビデオウォールの新しい機能も追加され、使用可能なモニターがあるクライアントコンピューターをビデオウォールとして指定できるようになりました。アクセス権限を持つすべてのユーザーなら誰でもビデオウォールの管理を行うことができます。リモートクライアントは使用可能なドメインサーバーに接続されています。機能的にとても優れたビデオウォールにより、オペレーターは再構成に時間を費やす必要はありません。


外部システムでのイベント
AxxonNextにはPOS、アクセスコントロールデバイス、サードパーティのソフトウェアなど、様々な外部デバイスやシステムからのイベントを取得できる新機能が含まれています。現場保護のために使用されるサードパーティの情報システムをAxxonNextとすぐ連動させることができます。受信した外部イベントは、データベースとして保存され、映像として記録されます。イベントは、テキスト検索が可能で、別個のビュータイルやビデオキャプションをリアルタイムで表示することができます。提供されるデバイスやシステムが着実に増えてきています。AxxonNext4.0バージョンでは、小売業者に最適なPOS支払デバイスからのイベントにおいて完璧なサポートを提供します。


マクロ
マクロは、ひとつのイベントや組み合わされたイベント発生時に反応する一連の動作(THEN状態などを含む)を指定することが出来ます。マクロを使用することで、ユーザーは日々の業務を自動化でき、現場のニーズに合わせてセキュリティシステムをカスタマイズすることができ、マクロは制限なくあらゆる動作を追加することができます。スピード作成・スピード編集マクロは、ビジュアルエディタを使用します。また、分散セキュリティシステム内の任意のイベントを«トリガー»として使用することができます。
そして、「イベント発生」、「イベント発生なし」(真/偽)の2種類のトリガーを選択することができます。
また、マクロには (特定のイベントが発生するたびに常に実行する)自動モード、(管理者設定により実行する)手動モード、スケジュールモードの3つのモードがあり、いずれかのモードで実行することができます。AxxonNextは、マクロ実行のための新パネルを備えており、ユーザーインターフェースではマクロ実行を制御するためのボタンの構成リストが表示されます。


モーションウェーブレット トランスコーディング
バージョン4.0では、モーションウェーブレット方式により映像を再圧縮して保存できる機能が追加されました。クライアントはそれぞれの状況に合わせ、自由に映像の解像度を選択することができるようになりました。グリーンストリームは、ネットワーク状態の変化やクライアントの解像度の要望に合わせて、モーションウェーブレットで第3ストリーミング映像を提供します。
モーションウェーブレットは、リモートクライアントがストリーミングする映像品質において、より柔軟な選択が可能なウェーブレット変換に基づいた効率的なビデオコーデックです。
また、グリーンストリームの追加オプションも提供しています。帯域幅やクライアントCPUリソースに無理な負荷をかけることなく、クライアントに表示される映像において十分な解像度を持った、最小ビデオストリーミングを提供するためのAxxon Soft社独自の技術です。
